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月別アーカイブ: 2025年10月

頼本林業のよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っている

頼本林業株式会社、更新担当の富山です!

 

 

 

枝打ち ― 美しい木を育てる職人技

 

 

 

木の幹をまっすぐ、節の少ない良質な材に育てるために行うのが「枝打ち」。
これは、木の下枝を切り落として、幹の成長と木材品質を高める作業です。

山の手入れの中でも、特に経験と技術が求められる重要な工程です。


枝打ちの目的

 

木は太陽の光を求めて上に伸びていきますが、
下の枝に日光が当たらなくなると、枝が枯れたり腐ったりしてしまいます。

このまま放置すると、枝の跡(節)が木材の内部に残り、
製材時に**節の多い木材(節あり材)**となってしまいます。

枝打ちは、下枝を適切なタイミングで取り除くことで、
**まっすぐで美しい「無節材」**を生み出すための作業です


⚙️ 枝打ちの時期とタイミング

 

枝打ちは、木がある程度成長した植栽後5〜10年頃から行われます。

早すぎると木が弱り、遅すぎると節が内部に残ってしまうため、
木の高さ・枝の位置・生育状況を見極めて実施します。

作業に適した季節は、葉が少なく視界の良い晩秋〜冬期
この時期は木の水分量が少ないため、切り口の治りも早く、腐りにくいのが特徴です。


作業方法

 

1️⃣ 下から上へ順に作業
 木の根元から見上げるように、順番に下枝を落としていきます。

2️⃣ ノコギリや高枝切り鋏を使用
 低い位置は手作業、高い枝は専用ポールソーを使用します。

3️⃣ 切り口を滑らかに仕上げる
 切り口がささくれると、雨水や菌が入り腐食の原因になるため、
 最後はきれいに整えます。

4️⃣ 安全確認を徹底
 落下枝による事故を防ぐため、周囲の安全確認を行いながら慎重に進めます。


枝打ちによる効果

 

  • 幹の形がまっすぐ整う

  • 節の少ない高品質材になる

  • 樹冠(上部の葉)が光を多く受けて生育が促進される

  • 林内の通風・採光が改善され、病害虫発生を抑制できる

枝打ちは、見た目の美しさだけでなく、経済的な価値を高める作業でもあります。
木が成長して丸太になった時、無節の木材は価格が高く取引されます


枝打ちにおける技術の妙

 

枝をただ切るだけではなく、**「どの枝を残すか」**の判断が重要です。
木の形やバランスを見ながら、光の入り方や生長方向を計算して切る。

その判断力は、長年の経験で磨かれた職人の感覚。
一本の木に向き合う真剣な姿勢は、まさに“森の芸術家”といえます。


まとめ

 

枝打ちは、木の健康と価値を守る繊細な手入れ。
その一本一本が、未来の建築材・家具・文化財修復材として使われていきます。

「枝を落とすことは、木を育てること。」
それは、森を未来へ受け継ぐための知恵であり、伝統です。

今日も山では、ノコギリのリズムが静かに響き、
次世代の良木が少しずつ育っています️

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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頼本林業のよもやま話~第13回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っている

頼本林業株式会社、更新担当の富山です!

 

 

 

下刈り ― 苗木を守る、森づくりの第一歩

 

 

 

森づくりの基本であり、最も地道な作業が「下刈り(したがり)」です。
これは、植えた苗木の周囲に生える雑草や低木を刈り取って、苗木の生育を助ける作業


一見地味に見えますが、森林の未来を左右する大切な仕事です。


下刈りの目的とは

 

植林した苗木は、最初の数年間が最も成長にとって重要な時期です。
しかしその時期、地面には雑草や低木が勢いよく伸び、
苗木の光・水・栄養を奪ってしまいます。

下刈りは、そうした競合植物を取り除き、
苗木が十分に日光を浴び、根を張り、健全に成長できる環境を整えることを目的としています。

放置すれば雑草に覆われ、苗木が枯れてしまうこともあります。
つまり下刈りは、苗木を“守る”ための防衛作業でもあるのです


作業の流れ

 

1️⃣ 作業エリアの確認
 地形や傾斜、植栽密度を確認し、作業範囲を明確にします。

2️⃣ 刈払機や鎌を使って除草
 地面に生えた草や低木を、苗木を傷つけないように丁寧に刈り取ります。
 刈払機を使う場合は、燃料の管理や刃の交換も重要な工程です。

3️⃣ 刈り残しの確認
 草が残ると再び伸びてしまうため、最後に目視で点検を行い仕上げます。


️ 季節と頻度

 

下刈りのピークは、雑草が最も勢いづく初夏から秋(6〜9月)
通常、植林後3〜5年間は年に1〜2回実施します。

特に2年目までは雑草の成長が早く、作業のタイミングを逃すと一気に覆われてしまうため、
天候と草の伸び具合を見ながら計画的に行う必要があります。


使用する道具

 

  • 刈払機(エンジン式・充電式)

  • 手鎌(狭い箇所・急斜面で使用)

  • 安全防具(フェイスシールド・防振手袋・すね当てなど)

下刈りは体力を使う作業ですが、
機械の性能向上により、現在では効率的で安全な作業が可能になっています。


下刈りの効果

 

  • 苗木が日光をしっかり受ける

  • 栄養分を苗木が優先的に吸収できる

  • 病害虫の発生を防げる

  • 美しい林内景観が保てる

つまり、下刈りは将来の木材品質と森林の健全性を守る第一歩なのです。


まとめ

 

森づくりは、苗を植えた瞬間に終わるわけではありません。
その後の手入れこそが、木を健やかに育てる鍵。

下刈りは、地道だけれども確実に“未来の森”を育てる仕事です。

草を刈ることは、木を育てること。
今日も静かな山の中で、苗木の未来を支える音が響いています。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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