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日別アーカイブ: 2025年10月22日

頼本林業のよもやま話~第14回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っている

頼本林業株式会社、更新担当の富山です!

 

 

 

枝打ち ― 美しい木を育てる職人技

 

 

 

木の幹をまっすぐ、節の少ない良質な材に育てるために行うのが「枝打ち」。
これは、木の下枝を切り落として、幹の成長と木材品質を高める作業です。

山の手入れの中でも、特に経験と技術が求められる重要な工程です。


枝打ちの目的

 

木は太陽の光を求めて上に伸びていきますが、
下の枝に日光が当たらなくなると、枝が枯れたり腐ったりしてしまいます。

このまま放置すると、枝の跡(節)が木材の内部に残り、
製材時に**節の多い木材(節あり材)**となってしまいます。

枝打ちは、下枝を適切なタイミングで取り除くことで、
**まっすぐで美しい「無節材」**を生み出すための作業です


⚙️ 枝打ちの時期とタイミング

 

枝打ちは、木がある程度成長した植栽後5〜10年頃から行われます。

早すぎると木が弱り、遅すぎると節が内部に残ってしまうため、
木の高さ・枝の位置・生育状況を見極めて実施します。

作業に適した季節は、葉が少なく視界の良い晩秋〜冬期
この時期は木の水分量が少ないため、切り口の治りも早く、腐りにくいのが特徴です。


作業方法

 

1️⃣ 下から上へ順に作業
 木の根元から見上げるように、順番に下枝を落としていきます。

2️⃣ ノコギリや高枝切り鋏を使用
 低い位置は手作業、高い枝は専用ポールソーを使用します。

3️⃣ 切り口を滑らかに仕上げる
 切り口がささくれると、雨水や菌が入り腐食の原因になるため、
 最後はきれいに整えます。

4️⃣ 安全確認を徹底
 落下枝による事故を防ぐため、周囲の安全確認を行いながら慎重に進めます。


枝打ちによる効果

 

  • 幹の形がまっすぐ整う

  • 節の少ない高品質材になる

  • 樹冠(上部の葉)が光を多く受けて生育が促進される

  • 林内の通風・採光が改善され、病害虫発生を抑制できる

枝打ちは、見た目の美しさだけでなく、経済的な価値を高める作業でもあります。
木が成長して丸太になった時、無節の木材は価格が高く取引されます


枝打ちにおける技術の妙

 

枝をただ切るだけではなく、**「どの枝を残すか」**の判断が重要です。
木の形やバランスを見ながら、光の入り方や生長方向を計算して切る。

その判断力は、長年の経験で磨かれた職人の感覚。
一本の木に向き合う真剣な姿勢は、まさに“森の芸術家”といえます。


まとめ

 

枝打ちは、木の健康と価値を守る繊細な手入れ。
その一本一本が、未来の建築材・家具・文化財修復材として使われていきます。

「枝を落とすことは、木を育てること。」
それは、森を未来へ受け継ぐための知恵であり、伝統です。

今日も山では、ノコギリのリズムが静かに響き、
次世代の良木が少しずつ育っています️

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っております。

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