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日別アーカイブ: 2025年12月9日

頼本林業のよもやま話~第17回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っている

頼本林業株式会社、更新担当の富山です!

 

 

 

伐倒作業 ― 森と向き合う最初の一手 ⛏️

チェーンソーと重機で行う、林業の中核作業

 

 

 

林業におけるすべての作業は、伐倒(ばっとう)作業から始まります。
伐倒とは、立っている木を計画通りの方向へ安全に倒す作業のこと。


一見すると「木を切り倒すだけ」のように思われがちですが、実際は高度な判断力と技術が求められる、林業の要となる工程です。


伐倒作業の役割とは

 

伐倒作業の目的は、単に木を倒すことではありません。

  • 周囲の木を傷つけない

  • 作業者の安全を確保する

  • 次工程(集材・搬出)をスムーズにする

  • 森林環境への影響を最小限に抑える

つまり伐倒は、
森・人・作業工程すべてを考えた計画作業なのです。


チェーンソー伐倒の基本技術

 

現在も多くの現場で使われているのが、チェーンソーによる伐倒です。

使用前の重要確認

  • チェーンの張り・刃の状態

  • 燃料・オイルの確認

  • 周囲の地形・傾斜

  • 風向き・風の強さ

これらを確認せずに作業を始めることはありません⚠️


受け口と追い口 ― 伐倒の核心

 

伐倒では、受け口(切り欠き)と追い口が極めて重要です。

受け口

  • 木を倒したい方向に作る切り欠き

  • 倒れる方向を決定づける

  • 角度・深さ・位置が精度を左右

 

追い口

  • 木を押し出すための切断

  • ヒンジ(つる)を残すことで方向制御

このヒンジの残し方ひとつで、
倒れる方向・スピード・安全性が変わります。


 自然条件を読む力

 

伐倒作業では、機械操作以上に自然を読む力が重要です。

  • 木の傾き(前傾・後傾)

  • 樹種による重心の違い

  • 風の強さ・突風の可能性

  • 地面の滑りやすさ

 

特に山林では、
「思った通りに倒れない」
という事態を常に想定して作業します。


重機を用いた伐倒作業

 

近年では、**重機(フェラーバンチャ・ハーベスタなど)**を用いた伐倒も増えています。

重機伐倒の特徴

  • 作業者がキャビン内にいるため安全性が高い

  • 切断から倒木まで一連の作業が可能

  • 大径木や大量伐採に向いている

 

一方で、

  • 機械の操作技術

  • 地形への適応力

  • 重機導線の確保

といった高度な判断も必要になります。


⚠️ 伐倒作業の危険と対策

 

伐倒作業は、林業の中でも特に危険度が高い作業です。

  • 予期せぬ方向への倒木

  • 枝の跳ね返り

  • 根返り・地盤崩れ

 

そのため、

  • 退避ルートの確保

  • 声掛け・合図の徹底

  • 単独作業を避ける

といった基本が、命を守ります


まとめ

 

伐倒作業は、

  • 技術

  • 判断力

  • 自然理解

  • 安全管理

すべてが求められる、林業の基礎であり核心です。

一本の木を倒すまでに、
多くの計算と経験が詰まっている
それが伐倒作業なのです

 

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っております。

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