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頼本林業のよもやま話~第7回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っている

頼本林業株式会社、更新担当の富山です!

 

 

 

第7シリーズ:林業の課題と未来への展望

テーマ:林業の進化と新たな挑戦!

 

 

林業は私たちの生活や環境にとって欠かせない産業です。


住宅の建材や紙製品、再生可能エネルギーなど、日常生活に深く関わっています。


しかし現実には、**「人手不足」「木材価格の低下」「自然災害」**といった大きな課題に直面しています。


今回は、現代の林業が抱える課題と、それを克服するための取り組みを詳しく解説します。


1. 林業が直面している主な課題

 

① 人手不足と高齢化

 

林業従事者の平均年齢は50歳以上。


若い世代の就業希望者が少なく、後継者不足は深刻です。
「きつい・危険・稼げない」というイメージが根強く、担い手確保が難航しています。


② 木材価格の低下と競争激化

 

安価な輸入木材の流入で、国産材の価格は低迷。


特に戦後に植林されたスギやヒノキの伐採期を迎えても、収益が見込めず放置林が増加しています。
結果として、森林整備が滞り、山崩れや生態系への悪影響が懸念されています。


③ 自然災害のリスク増大

 

台風や豪雨による倒木・地滑りなど、自然災害が頻発。
近年の異常気象でリスクはさらに高まり、林業経営の安定性を揺るがしています。


2. 課題を克服するための最新の取り組み

 

① 技術革新の導入

 

ドローンでの森林測量、AIによる樹木管理、GPSを使った伐採ルートの最適化など、
スマート林業と呼ばれる取り組みが進んでいます。


これにより作業効率が向上し、労働負担や事故リスクを軽減できます。


② 若手育成と教育改革

 

  • 林業の魅力を伝えるPR活動

  • 専門学校やインターンシップ制度の充実

  • 就業支援金や移住支援で新規参入を後押し
    こうした取り組みで、「きつい仕事」から「やりがいある産業」へイメージ転換が進められています。


③ 新たな木材利用の開発

 

CLT(直交集成板)や集成材などの新素材が建築分野で注目されています。


木材を使った高層ビルや耐火建築も実現し、環境負荷の低い資材として世界的に需要が拡大中です。


まとめ

 

林業は今、大きな変革期にあります。


人材不足・低価格競争・自然災害という課題を克服するために、
技術革新・人材育成・木材利用の高度化が不可欠です。


次回は、こうした取り組みがどのように未来を変えていくのか、
**「第8シリーズ:林業が作る未来の可能性」**で詳しく見ていきましょう!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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