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頼本林業のよもやま話~第10回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っている

頼本林業株式会社、更新担当の富山です!

 

 

 

森林の多機能性 ~森が果たす4つの大切な役割~

 

 

 


はじめに

 

森林は木材などの資源を提供するだけでなく、私たちの暮らしや地球環境を守る“多機能”な存在でもあります。

ここでは、特に重要な4つの機能に焦点を当てて解説します。


1. CO₂吸収による地球温暖化防止

 

木は成長の過程で二酸化炭素を吸収し、炭素を体内に固定します。

これを炭素固定機能と呼び、地球温暖化対策の要となっています。

  • 若い木は成長が早く吸収力が高い

  • 成熟した木は炭素を長期間固定できる

森林を健全に維持することは、地球規模の環境保全につながります。


2. 水源涵養(かんよう)

 

森林の土壌はスポンジのように雨水を蓄え、少しずつ川や地下水へと流します。

これにより、私たちは安定的にきれいな水を利用できるのです。

  • 洪水の抑制:一気に水が流れ出るのを防ぐ。

  • 渇水の防止:雨が少ない時期でも水を供給。

  • 水質浄化:土壌や根がフィルターの役割を果たす。

まさに“森は天然のダム”といえる存在です。


3. 土砂災害防止

 

森林の根は地中に張り巡らされ、土をしっかりと固定します。

これにより、山崩れや土砂流出を防ぎ、災害から人々を守ります。

特に日本のように山が多く雨量も多い国では、森林の防災機能が非常に重要です。

近年の豪雨災害でも「森の有無」が被害の大小を左右することが多く報告されています。


4. 生物多様性の保全

 

森林は多種多様な動植物の生息地です。

  • 野鳥や昆虫の住処

  • 希少種の保護

  • 植物群落の多様性維持

人間が利用するだけでなく、多くの命を支える生態系の基盤でもあるのです。


5. 森林の“癒し効果”

 

さらに忘れてはならないのが「心の健康」への効果。

森林浴や散策はストレス軽減やリラックス効果が科学的に証明されており、医療や観光の分野でも注目されています。


まとめ

 

森林は木材資源の供給にとどまらず、地球環境の安定・防災・生態系保全・人々の心身の健康といった幅広い役割を果たしています。

これらの多機能性を理解することが、森林を未来へ守り伝える第一歩になるでしょう。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っております。

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