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頼本林業のよもやま話~第55回~

皆さんこんにちは!

 

熊本県菊池市を中心に日本全国で「木を育て、森を作る」林業一式を行っている

頼本林業株式会社、更新担当の富山です!

 

 

 

森林と気候変動

― 二酸化炭素を吸収する森と林業の役割 ―

 

 

 

 

猛暑、集中豪雨、少雪、季節の変化など、気候変動は私たちの生活だけでなく、森林にも大きく関係する問題です。

森林は、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収する重要な存在です。その一方で、気温や降水量の変化、強い台風、病害虫などの影響を受ける側でもあります

森林の働きを将来にわたって維持するためには、ただ木を残すだけではなく、適切に育て、利用し、再び植える循環をつくることが大切です。

今回は、森林と気候変動の関係、そして林業が担っている役割についてご紹介します。

 

 

 

木は成長しながら二酸化炭素を吸収します

 

樹木は、太陽の光を利用して光合成を行います。その際、大気中から二酸化炭素を取り込み、炭素として幹や枝、根などに蓄えながら成長します。

森林は多くの木が集まっているため、二酸化炭素を吸収し、炭素を蓄える大切な場所です。

しかし、すべての森林が同じ量を吸収するわけではありません。樹種、樹齢、気候、土壌、森林の状態などによって、成長の速さや吸収量は異なります。

若い木は成長とともに幹を太くしていきますが、森林が過密になって一本一本の成長が弱くなると、健全な成長を促すための手入れが必要になることがあります。

 

 

 

森林は炭素を蓄える場所です

 

森林の役割は、その年の二酸化炭素を吸収することだけではありません。

長い年月をかけて成長した木の幹や枝、根、森林土壌には、多くの炭素が蓄えられています。そのため、森林を健全な状態で維持すること自体が重要です。

山火事や大規模な森林の荒廃が起きれば、それまで森林に蓄えられていた炭素が大気へ戻る可能性があります。

木を育てること、災害や病害虫から守ること、伐採後に再び植えることなど、森林を継続させる林業の仕事が炭素の吸収・貯蔵を支えています

 

 

 

木材になっても炭素は残ります

 

森林から伐り出された木は、住宅、家具、内装材などに利用されます。

木材として使用されている間も、木が成長中に取り込んだ炭素は木材の中に貯蔵されます。そのため、木材を建築物などで長く使用することには、炭素を長期間蓄える意味があります。

国産材や地域材を適切に使うことは、森林資源の循環を支え、地域の林業を維持することにもつながります

 

 

 

「伐らない」だけでは守れない森林もあります

 

気候変動対策というと、「木を伐らずに残した方がよい」と思われるかもしれません。

もちろん、自然林や生物多様性の面で保全が必要な森林は、適切に守らなければなりません。一方、木材生産を目的として人が植えた人工林では、成長に合わせた間伐や伐採、再造林が必要です。

木が過密になった森林では、一本一本が十分に成長できず、林内へ光が届きにくくなることがあります。

育てた木を適切な時期に伐採して木材として使い、伐採跡地へ新しい木を植え、再び育てる。この循環を続けることが、森林資源を将来へ引き継ぐことにつながります♻️

 

 

 

気候変動は森林にも影響します☀️

 

気温の上昇や降水の変化は、樹木の成長や生育できる地域に影響を与える可能性があります。

極端な高温や少雨が続けば、若い苗木が水不足の影響を受けることがあります。一方、短時間に大量の雨が降れば、林道の崩壊や山腹の土砂流出が起きる危険があります。

強い風を伴う台風や大雪によって、木が倒れたり折れたりすることもあります。また、気温の変化によって、病害虫の分布や被害の発生状況が変わる可能性もあります

これからの林業には、過去の経験を大切にしながら、変化する気候や森林の状態を観察し、柔軟に対応する力が求められます。

 

 

 

多様で強い森林を育てるために

 

気候変動へ対応するためには、地域の条件に合った樹種を選び、森林の状態に応じた整備を行うことが重要です。

すべての場所を同じ方法で管理するのではなく、木材生産を行う森林、防災や水源涵養を重視する森林、自然環境を保全する森林など、目的に合わせた管理が必要です。

木の密度を調整し、下層植生を育て、必要に応じて複数の樹種を生かすことも、環境の変化に対応できる森づくりにつながります。

森林を観察し、その場所に適した方法を考えることが、林業に携わる人の専門性です

 

 

 

林業が未来の森林をつくります

 

森林は一日や一年では完成しません。

苗木を植えてから木材として利用できるまでには、長い年月がかかります。今、山で行われている作業は、次の世代が使う森林を育てる仕事でもあります。

林業に携わる人は、下刈り、枝打ち、間伐、伐採、搬出、再造林などを通じて、森林の循環を支えています。

自分が植えた木が成長し、地域の山を形づくっていくことは、林業ならではの大きなやりがいです。自然環境へ直接関わりながら、気候変動対策や地域資源の活用にも貢献できる仕事です

 

 

 

まとめ

 

森林は、二酸化炭素を吸収し、幹や枝、根、土壌に炭素を蓄えます。伐採された木も、住宅や家具などに長く使われることで炭素を貯蔵し続けます。

一方、森林そのものも気候変動の影響を受けています。

森林の働きを将来へつなぐには、守るべき森を守り、利用する森林では植える・育てる・伐る・使うという循環を続けることが大切です。

林業は、山の現在を整えると同時に、何十年も先の森林と地球環境をつくる仕事なのです

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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